カービューティープロ カラーズの寺尾です。
本日ご紹介いたしますのはディムラー ダブルシックスのボディコーティングです。
H9年式ディムラー ダブルシックスです!
初期登録から25年経過いたしましたお車になります。
お車を探していたところ程度の良いダブルシックスに巡り合え、
ご購入に至ったそうです(^.^)
25年経過しているのですが、走行距離はなんと2万キロ!!
と言っても放置車両ではなく定期的に点検整備されているお車だそうです。
いや~奇跡のようなお車です(^_^)/~
では初期登録から25年経過しておりますディムラー ダブルシックスの現状確認より
始めて参りましょう!
まずはボンネットからです↓
さすがにスクラッチもシミもそれなりに付いております(^^;)
しかし25年経過と考えますとお綺麗ではないかと思います。
しかしボンネットの所々に・・・
深い線キズが確認できます。
なかなか深そうです(^▽^;)
ルーフも・・・
シミ・スクラッチ共にそれなりに確認できますが、黒い車で25年経過ですので
全然悪くないです。
3年程でこれ以上傷んでいるお車も多いですから(^^;)
トランクは・・・
こちらはスクラッチがメインでシミはとても少なかったです。
しかし運転席側のドアは・・・
めちゃくちゃクスんでいました(;’∀’)
ライトを当てると真っ白です(汗)
助手席側はクスミも少なくお綺麗なのですが運転席側はビックリするほどです。
よくよく見てみると助手席側は再塗装されているようですので違いがあるのだと思います。
運転席側のクスミは別として全体的には25年経過を感じさせない状態だと思います。
ただ見た目だけではわからない塗装の劣化が進んでいたのも事実なんです。
と言いますのは塗装は劣化しますと塗装の“密度”が低下してしまいます。
塗装が瘦せてくると言いましょうか。
25年経っても私は痩せませんが塗装は痩せてしまいます(^▽^;)
塗装の密度が低下すると水を吸ってしまうんです。
どういう事かと言いますと・・・
水を掛けます。
その水を数分間放置した後に拭き取ってみますと・・・
水が乗っていた所がシミになります(;´∀`)
これは塗装の中に水が浸透してしまう為です。
このシミは水分が蒸発すれば(数十秒~数分)消えてしまいます。
こうなってしまうと通常使えるケミカルも使えなくなり作業方法も通常とは違う工程になってきます。
いつもでしたら鉄粉の付着状況をお伝えしたく専用のクリーナーを吹き掛けて
反応を写真にしていますが、今回は専用のクリーナーは使わないで鉄粉を処理しています。
弱った塗装にクリーナー類を使うと何が起こるかわからないので(;´∀`)
それとマスキング方法もです。
いつもでしたら磨き前にほぼマスキングをしてしまうのですが、
今回は基本的にノーマスキングです。
どうしてもマスキングが必要な所は磨く直前にマスキングを貼ようにしています。
その磨きですが今回は基本的にミディアムポリッシングのエクストラプランとなりますが
塗装の劣化もありますので無理な磨きはしないで比較的浅めのシミやスクラッチ、
塗装面に付いている汚れ(クスミ等)を取り、艶を出すように磨いていきました。
ちなみに運転席側のクスミですが、なかなか“映え”ポイントでしたので(笑)・・・
半分だけ磨いてみた! 的な事をしてみました( ̄▽ ̄)
クスミを取るだけでも、こんなに綺麗になります!!
そして今回使いましたコーティング剤は・・・
PCX-S9です!
正直、ここまで塗装の劣化が進んでいる車両にPCX-S9を使った事がありませんでしたので
施工実績のあるPCX-S7で施工しようかとも思ったのですがPCX-S9を試したところ、
問題なく施工出来ましたのでPCX-S9でコーティングしました!!
PCX-S9は『優れた撥水性被膜による汚れの固着低減』『特殊シランによる上質な光沢と保護効果』
『柔軟性にも優れた高密度な被膜による塗装保護』の低撥水タイプのコーティング剤になります!
PCX-S9の詳しい事はこちらをご覧ください。 → PCX-S9
ちなみに今回はコーティング前に下地処理剤を使って塗装面を処理しております。
それと・・・
室内のシートクリーニング等も行っております!
では各部の仕上がりを見ていきましょう。
まずはボンネットからです。
深いシミや線キズ等は残っておりますがスッキリとした塗装肌になりました!
ボンネットに付いていた深い線キズは・・・
この線キズは強い磨きをしましたがこの辺りが限界でした。
ルーフも・・・
無理な磨きはしていませんのでスクラッチもシミもある程度残っていますが
艶感と透明感は復活しております(^_^)/
トランクも・・・
サッパリと綺麗になりました。
そしてあのクスミの酷かった運転席側も・・・
ライトが映り込むようになりました~(^.^)
もうライトを当てても真っ白になりません(笑)
そしてディムラー ダブルシックスのボディコーティングが完成いたしました。
いかがでございましょうか。
とても25年前のお車には見えないと思います(*’▽’)
各部の写真で見て頂きましたように深めのシミやスクラッチは残っていますけど
艶と光沢が復活しました。
お引き取りに来られましたオーナー様も『甦ったね~』と、とてもお喜びになられおりました。
ありがとうございました。
今回、塗装面の劣化が進んでいた為、作業の途中でオーナー様に状況の
ご報告や確認にお越しいただいたりと、ご相談しながら作業進めていきました。
塗装の劣化は色褪せや剥がれなど、見た目でわかるような劣化だといいのですが、
見た目が何でもないように見えても劣化している場合も実は結構多いんです。
その車の塗装品質や保管場所等によって劣化の進む速さは違ってきますが
早い車ですと10年ちょっとで“水を吸う”塗装になってしまっている車もございます(^^;
コワいですね~~。
しかも乾くとシミも無くなってしまうので気が付いていないオーナー様もいられます。
今回のダブルシックスは無事コーティング剤を塗る事が出来ましたが、あまりに劣化が酷いと
コーティング剤を塗れない場合もあります。
お車の状態にもよりますが15年以上経過のお車の場合は注意が必要かもしれません。
この度は当店をご利用いただき誠にありがとうございました。